2015年09月02日

【佐野氏「エンブレムにつきまして」全文】深くお詫び、限界状況と思う

【佐野氏「エンブレムにつきまして」全文】深くお詫び、限界状況と思うスポニチアネックス 9月1日(火)22時57分配信
1日に使用中止が決まった2020年東京五輪エンブレムのデザインした佐野研二郎氏(43)が同日、自身のデザイン事務所のホームページで「エンブレムにつきまして」として経緯の説明と、騒動の謝罪を行った。更新された内容は以下の通り。
【エンブレムにつきまして】

 私は、東京オリンピック・パラリンピックの大会の成功を願う純粋な思いからエンブレムのコンペティションに参加致しました。エンブレムがフラッグに掲げられ、世界中の人に仰ぎ見られている光景や、金メダルに刻まれたエンブレムを強くイメージしながら伝統的かつ新しい日本、東京を表現すべく大胆に、そして丁寧にデザイン致しました。

 このような国をあげての大切なイベントのシンボルとなるエンブレムのデザイン選考への参加は、デザイナーにとっては大舞台であって、疑いをかけられているような模倣や盗作は、原案に関しても、最終案に関しても、あってはならないし、絶対に許されないことと今でも思っております。模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます。

 しかしながら、エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪致しました。この件については、一切の責任は自分にあります。改めて御迷惑をかけてしまったアーティストや皆様に深くお詫びいたします。

 その後は、残念ながら一部のメディアで悪しきイメージが増幅され、私の他の作品についても、あたかも全てが何かの模倣だと報じられ、話題となりさらには作ったこともないデザインにまで、佐野研二郎の盗作作品となって世に紹介されてしまう程の騒動に発展してしまいました。

 自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。事実関係の確認がなされないまま断片的に、報道されることもしばしばありました。

 また、私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています。

 今の状況はコンペに参加した当時の自分の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました。

 組織委員会の皆様、審査委員会、制作者である私自身とで協議をする中、オリンピック・パラリンピックを成功させたいとひとえに祈念する気持ちに変わりがない旨を再度皆様にお伝えしました。また、このような騒動や私自身や作品への疑義に対して繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守る為にも、もうこれ以上今の状況を続けることは難しいと判断し、今回の取り下げに関して私自身も決断致しました。

 今後につきましては、私の作品や仕事を通じて少しでも皆様の信頼を取り戻すべく日々の仕事に専念するしかないと思っております。

 図らずもご迷惑をおかけしてしまった多くの方々、そして組織委員会の皆様、審査委員会の皆様、関係各所の皆様には深くお詫び申し上げる次第です。上記事情のゆえ今回の判断に関しましてはどうか御理解くださいますようお願い申し上げます。

 2015年9月1日 佐野研二郎

謝罪の言葉も、責任見えず=「誰が悪いわけでない」―エンブレム撤回で組織委会見
時事通信 9月1日(火)22時25分配信

東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は1日の記者会見で、公式エンブレムの白紙撤回について「国民やスポンサーにはご心配や迷惑を掛けた」と謝罪した。
 しかし、責任問題に関してはあいまいな説明に終始し、報道陣からは「誰も悪くないと聞こえる」「どこに責任があるのか」との質問が繰り返し飛んだ。
 武藤氏は会見で、盗用を改めて否定した上で、「ベルギーの劇場のロゴとは全く違うという確信は変わらない」と強調。原案のデザインも含めて「盗用はないという佐野氏の説明や専門家の判断を了承した」と語った。撤回は、あくまで国民理解が得られないことが理由だとした。
 責任問題については、「三者三様」「誰が悪かったというものではない」と指摘。「佐野氏は取り下げを申し出たことで、責任を果たした」「選定委員会は適切な判断を示した」とかばった。今後の検証も明言せず、1時間半を超えた会見中、武藤氏らが頭を下げる場面はほとんどなかった。
 組織委の確認不足を指摘されると「商標登録されていない類似デザインを確かめるのは困難だ」と釈明。関係者の処分には触れず、「新デザインを早く決めることがわれわれの責任」「かかった費用は軽微で、新国立競技場と同様に考えるのは無理がある」と述べた。 
タグ:佐野研二郎
posted by ぴかまま at 04:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京オリンピック
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