2010年07月14日

長期交渉実った!超異例、主題歌ビートルズ…映画「ノルウェイの森」

長期交渉実った!超異例、主題歌ビートルズ…映画「ノルウェイの森」

 作家、村上春樹さん(61)の人気小説を映画化した「ノルウェイの森」(監督トラン・アン・ユン、12月11日公開)の主題歌に、タイトルの由来となったビートルズの「ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)」が起用されることが13日、分かった。

ビートルズの原曲が映画主題歌に起用されるのは異例。海外での村上さんの知名度の高さもあり、長期交渉の末、英アップル・コア社の使用許可が下りたという。

 原盤を保有するアップル・コア社は、主題歌などの楽曲使用については厳格で有名。ショーン・ペン主演の米映画「アイ・アム・サム」(01年)では全編にビートルズの楽曲が使用されているが、原曲は認められず、カバー曲が使われた。

 日本映画では1981年の「悪霊島」(監督・篠田正浩)で「レット・イット・ビー」など2曲が使用されて以来2作品目。海外作品でも今後公開されるものも含めて4作品があるのみだ。

 映画の小川真司プロデューサーによると、昨年2月にクランクインする前からア社と交渉を始めたが、予想通りに難航。一時は別のアーティストによるカバーを検討した。しかし、ユン監督も「原盤の使用はこの作品には不可欠」との強い思いを持っていたため、1年以上の交渉を続けた。

 同バンドの日本の窓口を務めるEMIミュージックの藤村美智子シニアプロデューサーは「大変な驚き。本国の担当者がすでに読んでいて『すばらしい小説だ』と話していたのできっと村上さんのすばらしさが大きく影響したのでは」。87年に刊行された原作は日本で1000万部を超えるベストセラーになっただけではなく、36言語に翻訳された。ノーベル賞に最も近い村上さんの代表作の一つとして国境を超えて愛読されている。

 原作では冒頭、主人公のワタナベ(松山ケンイチ)がドイツ行きの機内で同曲を耳にしたことから、大学時代に起こった直子(菊地凛子)、緑(水原希子)との出来事を思い出す。映画は回想形式ではなく、時系列的にストーリーが展開するため原作の冒頭シーンはないという。ユン監督は「たった今体験したドラマの余韻に浸るための空間作りができるように特定の場所にこの曲を使用しました」と話しており、エンドロールで使われるという。映画は昨年8月に撮影を終え、現在仕上げ作業が行われている。

 ビートルズの楽曲の原盤権(完成した原盤に関する権利)は、4人のメンバーが設立したアップル・コア社が保有。イメージの問題などから、映画やCMでの原曲の使用は簡単には許諾しない方針を取っている。また楽曲の出版権(著作権)はソニー・ミュージック・パブリッシングが持つが、故マイケル・ジャクソンさんが一時保有していたことが話題となった。

 ◆ノルウェーの森 6作目のアルバム「ラバー・ソウル」(65年発売)に収録。ジョン・レノンがリードボーカルを務め、ジョージ・ハリスンがインドのシタールを弾いている。原題は「Norwegian Wood(This Bird Has Flown)」で、邦題を付けた東芝音工時代の初代ディレクターの高嶋弘之氏(バイオリニスト・高嶋ちさ子の父)によると、「ノルウェー製家具」が正しいという。


posted by ぴかまま at 07:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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