2014年08月11日

株急上昇「石炭王・嘉納伝助」、妻寝とられた後の「天晴れ」と「男前」…「花子とアン」“ヒール”は粗野にして下卑てはおらず

株急上昇「石炭王・嘉納伝助」、妻寝とられた後の「天晴れ」と「男前」…「花子とアン」“ヒール”は粗野にして下卑てはおらず
2014.8.11 07:00

 高視聴率を維持するNHK連続テレビ小説「花子とアン」で意外な登場人物の人気が急上昇している。華族から妻に迎えた蓮子(仲間由紀恵)に、若き帝大生と駆け落ちされた筑豊の石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)だ。ただ逃げられただけでなく、新聞に“公開絶縁状”まで掲載され赤っ恥をかきながら、潔くあきらめ、蓮子の「出産祝い」に金額をぬいた小切手を渡す姿に、しびれる女性が続出しているのだ。昨年の「あまちゃん」放送時は、“昼あま”(昼の朝ドラ再放送ウオッチャーのこと)、今は“昼花”と化した文化部の女性記者6人が「嘉納伝助」を熱く語る。(大阪文化部“昼花族”)

若手と40代はメロメロ

 「蓮子のこつは、これで終いにする! あいつは、この嘉納伝助が一度は惚れて嫁にした女やき、手出しする奴がおったら俺がただじゃおかんぞ! 末代まで一言の弁明も、無用」

 この台詞にしびれた女性は多いだろう。文化部の“昼花”族もメロメロになった。

 「あっぱれ! 男の中の男! と思わず声をあげてしまいました」と話すのは40代の記者A。

 「最初は、音を立ててお茶をすすり、せんべえをバリバリとかじり、ステーキを手づかみで食べる伝助の姿を見て、『こんな粗野な男のもとに嫁がされる連子はかわいそすぎる』と嫌悪感しかありませんでした。でも、自分の生き方に自信を持ちながらも教養のなさを恥じ、連子をいちずに愛しながらも不器用な態度しかとれない伝助に次第に心を動かされていきました」

 文化部には、子育て・家事をこなしながら働く女性記者が多い。そのため当初は、華族出身で、政略結婚とはいえ何不自由ない裕福な嘉納家での生活を捨てて若い男と駆け落ちする蓮子に一種の“憧れ”を抱く(?)ムキが多かった。

 だが、物語が進むにつれ、記者Aのように、ほぼ全員が、粗野な言動を繰り返す一方で一途なまでの蓮子への思いをにじませる伝助の方に感情移入するようになっていった

“昼花族”最年少の記者Bはいう。

 「彼の蓮子を見つめる一瞬のまなざしに気がついたとき、一気に『伝助さんすてき!』に傾きました。雄々しい、荒々しい伝助が、まるで壊れ物を包み込むような、慈しみのまなざしで妻を見つめるのです」

 6人のうちでいち早く伝助の虜(とりこ)に なった記者Bが最も印象的だったとあげたのは、駆け落ちする際、「あなた、ありがとうございました」といった蓮子に、伝助が笑顔で「何か?きんつばぐらいで大げさやき」と返したシーン。「伝助の持つ純粋さと大人の男の余裕や色気を感じました。私もあんなまなざしで見つめられたい!と思いました」

 記者Aと同じく40代の記者Cは「きわめつけは、伝助が連子の絶縁状が掲載された新聞を見せられた場面。字が読めないために、どこに記事があるかわからず、新聞をひねくりまわし、最後に人に『読め!』と叫ぶ。愛する人に裏切られながら、嫌いになることができない男の純情。泣きました」


冷静な30代


 一方、伝助にひかれながらも、比較的冷静にドラマウオッチしているのが、30代の3人だ。

 記者Dは「『どこが好きになったの』と夫に尋ねて『おまえの身分と顔』なんて言われたら、私なら複雑な気持ちになります。でもそれは、恋愛結婚を前提としているからで、お見合い結婚なら誰でもそんなものだと思います」

 記者Eは「いつのまにか伝助の懐の深さ、男らしさ、愛嬌、かわいらしさにくぎ付けになってしまうから不思議」としながらも、史実をあげてこう話す。

 「実際、貴族出身で若き美貌の柳原白蓮(蓮子のモデル)と、親子ほど年の離れたたたき上げの石炭王、伊藤伝右衛門(伝助のモデル)との結婚は悲劇でした。歌を詠み教養深い白蓮にとって、金にものをいわせる粗野で無学な伝右衛門は、性的にも受け付けられなかったのでしょう。若い恋人のもとへ出奔し、2児を設け、金銭的に豊かではないものの生涯添い遂げた白蓮は『金屏風のかげで泣いていた頃にくらべると、夢のように幸福だった』と述懐しています」

記者Eは史実とフィクションをまじめに比較、評論家のような分析を披露した。

 「少女文学『赤毛のアン』の翻訳者をモデルにした清純なドラマでは、人買い同然に婚姻を結ばされ封建的な束縛の中で堪えた結婚はあまりにも生々しく、本当の悪役(伝助)を描くことはできなかったのでしょうね」

 変わった見方をするのは記者Fで、「大正時代にこそ品がない、野卑だと蓮子に厭われたのかもしれませんが、現代に伝助が現れたらと考えてみると、どうでしょう」と問題提起。

 「部下の人心を掌握できる実業家で、オレ様キャラ、プレゼント上手(ティアラなど宝石をプレゼントしてましたよね、最後は金額の書かれていない小切手も)と結構、モテる要素をたくさん持っているのではないでしょうか。たとえば六本木あたりに住んでいるIT企業社長のように。少し古いですかね…」


男を下げた駆け落ち相手


 記者Fは転じて、蓮子が駆け落ちした宮本龍一(中島歩)にも言及する。

 「龍一は、才能は持ちながらまだ自分ではその力を十分に発揮できずにいて、あぶなっかしさをはらんだ理想に燃える若い男。そんな男のそばにいて支えてやりたいと思うのが、女の母性でしょう」

 そして記者Fは強引にこうまとめた。

 「普通の若い女性は伝助のようなオレ様のおじさんを捕まえる、酸いも甘いも知り尽くしたお姉さんは年下の才能を育てる−。男女はこんな組み合わせがいいのではないか、と示唆してくれているのが『花子とアン』なのです」

 ちなみに、記者Fが触れた龍一については、ほかの5人も触れており、「伝助の存在感が大きくなり、若い龍一がなんだか頼りなく、かすんでみえてきた」「伝助から『好きな金額だけ書け』と小切手を渡されたとき、龍一は拒否したが、『どうやって生活していくつもりや』と突っ込んでしまった」「最初はとんがってかっこよかったけど、男をさげた」…とボロカスだった。


タグ:花子とアン
posted by ぴかまま at 11:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能
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