2007年09月21日

ふんわり…私だからこその味 小野リサ 08/04 21:05

ふんわり…私だからこその味 小野リサ
08/04 21:05 エンタメ‐音楽ニュース:イザ!
□ソウル・ミュージックをボサノバで 新アルバム「SOUL&BOSSA」

 ブラジル音楽の一分野、ボサノバの歌手として、日本で揺るがない立場にいる。

 ボサノバは生まれてまだ50年ほどの比較的若い音楽だ。「喜びも悲しみもまずは受け止め、自分の中で消化し、ひと呼吸おいてから表現するのが魅力」。楽曲に込められた感情と実際の表現に“時差”があり、あの時はこうだったなと懐かしむような表現方法が味わいを増す。

 ボサノバの世界観をベースに、今回、アメリカのソウル・ミュージックをテーマにした新アルバム「SOUL&BOSSA」をリリースした。

 きっかけは、昨年、マービン・ゲイの名曲「What’s Going On」を聴いたこと。「歌声、歌詞、メロディーのすべてが新鮮でした」とほほえむ。人類愛を歌ったメッセージ性の強い音楽に衝撃と感銘を受けたという。

 そこで「What’s Going On」をはじめ、スティービー・ワンダーやレイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンらの名曲を選び、ボサノバ歌手としてカバー。アルバムの中で、ボサノバとソウル・ミュージックが不思議に融合する新しい世界を実現させた。

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 ボサノバとソウル・ミュージックはいわば「対極の存在」だという。

 あまり抑揚を付けず、語るように歌うボサノバに対し、訴えかけるメッセージ性があり、力強さを感じさせるソウル・ミュージック。「ソウル・ミュージックは歌手それぞれに個性的な歌い方をする音楽で、表現方法としては幅が広い」。それぞれの魅力を再発見するとともに、いかにアレンジすればいいのかと、戸惑いの連続だった。

 「私は力強くシャウトはできない。じゃあ、どうするか…」。たどり着いた先は、やはりボサノバ。ブラジルの3人のギタリストと、ソウル・ミュージックにボサノバの洋服を着せた瞬間、「ふんわりとしたソウル・ミュージック」に変身した。

 特に印象に残るのは、スティービー・ワンダーの「Lately」。唯一、ポルトガル語で歌った。「英語の詩も素晴らしいけれど、昔からポルトガル語の歌詞が好き。私が歌うからこその味だと思います」とニッコリ。また、オリジナル曲「Family」は、自身の家族からインスパイアされてできた曲。「夫と子供2人の私の家族。聴く人それぞれが、それぞれの家族のきずなを感じてもらいたい」と話す。

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 歌声と同じく、語り口調もソフトな印象。やわらかな空気感が漂う。その静かな目で、ブラジルと日本の「2つのふるさと」を見つめてきた。

 サンパウロに移住した日本人の両親のもとで生まれ育ち、10歳の時に帰国。「子供だったので、日本にはすぐになじめたけれど、ホームシックにかかり、気づけばブラジルの音楽に引き込まれていった」のだそう。気持ちはいつも懐かしいブラジルに向いていたといっても過言ではなかった。その半面、日本ならではの美意識も好きだ。

 10年はブラジルに帰っていない。ふと立ち止まって、自身のアイデンティティーを考える。自分は何人なのか、と。

 「今なら、私は音楽人です、と明るく答えることができますね」。それは音楽という言語を持つからだ。

 日々、体で感じるすべてを、音楽という言語で伝えたいと願っている。

 文・田野陽子

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≪私の好きな言葉≫

 「フェリース」と読む。ポルトガル語で、「幸せ」という意味だ。「どんな人だって、きっとたどり着きたいのはココでしょ?」と、直筆の色紙を指さして満面の笑みを見せる。

 おっとりとしたイメージとは違い、ブラジル育ちならではの超プラス思考。もちろん、落ち込んでしまうこともあるが、苦しみをエネルギーに変え、克服する。「普通でいられる幸せだって、落ち込むことがないと気付けない」。朝起きると天気であること、おいしいものを食べること、子供たちの寝顔を見ること…。その「小さな幸せを積み重ねていきたい」と力を込める。

 もちろん、音楽には人を幸せにする力があると信じている。「私の曲を聴いて、ほんの少しでも幸せを感じて頂ければ、私も幸せ」

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【プロフィル】小野リサ
 おの・りさ ブラジル・サンパウロ生まれ。10歳までブラジルで過ごし、15歳からギターを片手に歌い始める。平成元年、CMソング「ユア・ソー・ユニーク」でデビュー。11年のアルバム「ドリーム」は20万枚を超えた。そのころから、ボサノバをベースに、アメリカやメキシコなど各国の音楽にも挑戦している。
 今秋からはコンサートツアーを始動。新アルバム「SOUL&BOSSA」の楽曲を交えながら、全国をまわる。大阪では11月17、18日、NHK大阪ホールで。問い合わせは、キョードーチケットセンター(電)06・6233・8888。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/music/73655/


posted by ぴかまま at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能
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