2007年11月02日

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 (日本テレビほか) ほのぼの 温かい涙 再び

ALWAYS ALWAYS 続・三丁目の夕日ALWAYS 続・三丁目の夕日

「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 (日本テレビほか)
ほのぼの 温かい涙 再び


茶川(吉岡秀隆)の作品が芥川賞の候補となり、鈴木オートで結果を待つことに 日本中を笑いと涙に誘った国民的映画の続編。今回の始まりは、前作の4か月後の昭和34年春。

 東京タワーが完成、東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長時代に踏み入れた年の、「三丁目」の人々の暮らしぶりをつづる。

 売れない小説家の茶川(吉岡秀隆)は、黙って去ったヒロミ(小雪)を思い続けながら、預かった淳之介(須賀健太)と暮らしていた。そんな時、再び淳之介の実父・川淵(小日向文世)が息子を連れ戻しに訪れ、「人並みの暮らしを送らせられないなら、今度こそ連れ戻す」と言い残す。

 一方、「鈴木オート」の則文(堤真一)、トモエ(薬師丸ひろ子)夫婦は、事業に失敗した親類の娘・美加(小池彩夢)をしばらく預かることになる。

 新たなメンバーを加え、今回もほのぼのとした笑いと温かい涙が満載だ。前回、大いに泣かせた淳之介は、人知れず給食費を米代に充て、脱脂粉乳と鯨肉の給食を我慢。生き残った罪悪感にさいなまれる則文を戦友がねぎらい、お嬢様育ちで反抗的だった美加はお手伝いの後にハンドクリームを塗ってくれるトモエに亡母の面影を重ねる。何より盛りあがるのは、淳之介やヒロミへの思いから一念発起した茶川の、芥川賞再挑戦をめぐる悲喜こもごも。

 明日への希望を抱き、誰もが精いっぱい、誠実に暮らしを送る。まだまだ貧しい時代だったからこそ、小さな幸せをいつくしみ、分かち合う。これぞ古き良き昭和の心意気なのだろう。

 言わずもがなだが、今回も、細密な時代考証に基づき、セットとCGを組み合わせて細部まで正確に再現した当時の映像が見事だ。「嵐を呼ぶ男」に沸き返る銀座の映画館の熱狂。羽田空港から離着陸するDC―6Bや、新幹線開業前に東京―大阪間を結んだ特急こだまの雄姿など、ファンにはたまらないだろう。そして首都高に空をふさがれる前の日本橋には、こんなにも活気があり、空が広かったのかと驚かされる一方、不思議と郷愁に誘われる。

 2時間26分間につづられるエピソードの中には、必須とはいいがたいものもある。しかし、それらの温かさもあるから、観客はそれぞれの「三丁目」に帰り、住人たちと対話して物語に浸れるのだ。そんな楽しみ方もできるのが、国民映画たるゆえんなのかもしれない。有楽町・日劇PLEXなど。(津久井美奈)

(2007年11月2日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/cinema/review/20071102et04.htm

吉岡自信「前作超えてます」…「ALWAYS 続・三丁目の夕日」完成披露
「三丁目の夕日」再び、続「ALWAYS」の完成披露ALWAYS 三丁目の夕日:あの名作の続編は「美しい日本」で「涙腺ゆるむ


posted by ぴかまま at 19:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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