2008年08月26日

阪本順治監督「闇の子供たち」は掛け値なしの秀作

阪本順治監督「闇の子供たち」は掛け値なしの秀作 2008年8月10日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ

●テーマは幼児売買春・臓器密売

 夏休み映画は大ヒット中の「崖の上のポニョ」などアニメ一色。そこで、大人の映画ファンのために骨太の作品を探してみたが、専門家が声を揃えて推奨する1本は今月2日に公開された「闇の子供たち」だ。

 テーマはタイの地下社会に蔓延(まんえん)する幼児売買春、臓器密売の実態。原作は映画化が困難といわれた梁石日の小説で、劇中では幼児虐待など重苦しいシーンが描かれている。東京では300席余りのシネマライズ渋谷のみの単館上映で、全国でも上映は東京を含めて10館だけ。しかし、シネマライズは全回満席で、全国の各劇場でも満員御礼の盛況ぶりだ。

「映画のテーマはテレビが到底扱えないデリケートな問題で、本格的なドキュメンタリータッチの社会派作品といえます。大人が映画館に足を運ぶ価値がある出来だと思います」(映画批評家・前田有一氏)

 メガホンをとったのは「亡国のイージス」などのヒット作がある阪本順治監督で、製作は苦難そのものだったようだ。

「撮影中は気苦労が絶えませんでした。子役たちを買う大人たちの裸体は見せないよう別々に撮影しました。どうしても同じフレームに入れる必要があるときは、子供に目をつぶらせたりね。子役の世話は女性スタッフだけに任せました」

 阪本監督はセンチメンタリズムを極力排除し、サスペンス性を高めるためにも腐心したという。

 キャストも豪華だ。主演の新聞記者役は江口洋介。今年と来年の大河ドラマの主役を務める、宮崎あおい妻夫木聡が脇を固めている。さらに、主題歌を歌っているのは桑田佳祐――。

「宮崎さんに出演依頼した際に“子供の人権に興味があるから”と快諾していただいたのが印象的でした。ロケ中は彼女を、周囲に野良犬やネズミがウロウロしている、映画の設定と変わらないホテルに閉じ込めてしまって。所属事務所から文句を言われなかったことが不思議なほどです」

 映画賞でも話題独占。

(日刊ゲンダイ2008年8月7日掲載)

★★★

子供の人身売買と幼児性愛…映画「闇の子供たち」の挑戦
2008年8月6日(水)16時47分配信 夕刊フジ

タブーに挑んだ、宮崎あおい

 アニメが台頭する夏休み気分を一蹴するほど異彩を放つ映画が公開中だ。

子供の人身売買と幼児性愛という社会の暗部に切り込んだ「闇の子供たち」。

大人が子供をもてあそぶ描写、臓器移植の裏に隠された富者のエゴ−映画界が避けて通るテーマに挑んだ力作である。

 テーマはあまりに重い。


 タイ駐在の新聞記者・南部(江口洋介)は重い心臓病に苦しむ日本人の子供がタイで臓器移植を受けることを知る。貧困家庭からマフィアに売られた子供が臓器の提供者だった。子供たちが売春宿で幼児性愛の犠牲になっていることを知り、タイのNGOに来ていた恵子(宮崎あおい)らと実態を暴こうとするが、マフィアが牙をむく−。

 売春させられ、エイズにかかるとゴミ袋に入れて捨てられる子供。知らぬ間に臓器の提供者とさせられる子供。衝撃的な小説は2002年に刊行され、2年後に文庫化された。「映画化が実現するとは全く考えていなかった」


 そう語るのは原作の小説を手がけた梁石日ヤン・ソギル)氏だ。


 梁氏の小説は「タクシー狂操曲」が「月はどっちに出ている」として映画化され、「血と骨」も映画賞を総ナメにした。しかし、映画界から注目を浴びる作家も「闇の子供たち」の映像化だけは無理だと思っていた。


 この小説を手に取った男がいた。映画会社セディックインターナショナル代表で映画プロデューサーの中沢敏明氏。「岸和田少年愚連隊」「顔」「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」など数々の話題作を仕掛けてきた。「映画のパターンが似通ってきて、テレビのヒット番組をそのまま映画にしているだけと思っていた。そんなとき、この原作に巡り会った」と話す。


 ビジネスとして「他の人がやらないことをやれば人は振り向く」という計算もあった。出版社に連絡して映画化権を押さえた。誰がメガホンを取るか。重いテーマと商業映画の両立ができる監督は少ない。


 中沢氏の話に迷うことなく乗ったのが阪本順治監督だった。


 「できるだけハードルが高いものをやりたい。手練手管が通用せず、自分が壊される企画をすごく求めている。この話が来たとき、断る理由は全くなかった」(阪本監督)


 出版社から電話を受けた梁氏は「本気でやるんか! 監督は誰? と聞いたら阪本さんだと。どうしてこんなややこしい映画に、と思ったね」。むろん、本心はうれしかった。


 06年秋に企画がまとまり、タイが雨期に入る前の昨年4月、現地ロケを敢行した。電光石火のクランクインは裏社会からの妨害を避ける狙いもあったという。


 撮影中、阪本監督は極度の重圧で失語症に襲われた。「そのせいで欲しいカットが2、3撮れなかった悔しさでいっぱい」と振り返る。


 子供を買う白人役の俳優に逃げられたこともあったが、マフィアに立ち向かう一本気な女性を演じた宮崎も強い信念で作品に立ち向かっていた。


 阪本監督が「なんで出たの?」と聞くと、「私はずっと子供の人権問題に関心を持っていたから」と毅然と答えた。


 撮影初日からタイ人の子役たちと始終、一緒になって溶け込む宮崎が現場の雰囲気を癒やした。江口はオフの時間も部屋から出ず懸命の役作り。多くの評論家が「新たな一面を見た」と口をそろえる。


 中沢氏はこの作品を海外に発信しようとブッキング中だ。すでに世界12大国際映画祭のひとつ、チェコ・カルロヴィヴァリ映画祭への招待が決まった。明言こそしないが「アカデミー賞も…」と自信を秘める。


 梁氏は言う。「賞を取るかどうかは別に、日本映画界で今までなかった分野を切り開いた」。思いは観客に届くか−。


映画闇の子供たち』はシネマライズほかにて全国公開中

映画闇の子供たち』オフィシャルサイト http://www.yami-kodomo.jp/


★★★

宮崎あおい、撮影現場の重苦しい空気を癒した魔法の言葉とは?

宮崎あおい、部屋に帰ると虫が“おかえり”

★★★

闇の子供たち
http://www.yami-kodomo.jp/

闇の子供たち − 映画作品紹介
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7863

Amazon.co.jp闇の子供たち (幻冬舎文庫): 梁 石日: 本

YouTube - 「闇の子供たち
http://www.youtube.com/watch?v=0Rxv9j7p3GY

闇の子供たち - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD12554/

闇の子供たち : 映画情報 - 映画のことならeiga.com
http://eiga.com/movie/53595

闇の子供たち「下町探偵団/本の言霊(ことだま)」
http://www.shitamachi.net/wa/kodama/001.htm

闇の子供たち @ 映画生活
http://www.eigaseikatu.com/title/21094/
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宮崎あおい、撮影現場の重苦しい空気を癒した魔法の言葉とは?

宮崎あおい、撮影現場の重苦しい空気を癒した魔法の言葉とは? 2008年8月4日(月)14時7分配信 シネマトゥデイ

宮崎あおい江口洋介阪本順治監督

 2日、シネマライズで話題の映画『闇の子供たち』が公開初日を迎え、阪本順治監督と主演の江口洋介宮崎あおい佐藤浩市が舞台あいさつを行った。

タイを舞台に人身売買や幼児売買春、違法な臓器移植などショッキングな題材を描いた本作。

登壇したゲストも宮崎を除いて皆神妙な面持ちで緊張感漂うムードの中、舞台あいさつがスタートした。

 「昨年4月にタイで撮影を行ったのですが、製作が危ぶまれる事態も何度かありました。重苦しい雰囲気の現場での唯一の救いは宮崎さんが立ったり座ったりするたびに発する『よいしょ!』の声。それがわたしたちに対するかけ声のように聞こえ、また頑張ろうと思いました」と阪本監督。野心あふれる新聞記者・南部を演じた江口も「タイはとにかく暑くて、夜でも33、34度を下らなかったし、頭の中では常に台本がグルグル回っていました。食事をするときだけが気を抜ける時間。現地でケータリングしたタイ料理にどれだけ慰められたことか」と撮影のハードさを語った。

 そんな中、NGO職員・音羽役の宮崎だけはいつもの天然ぶりを披露。

現地ではビジネスホテルに滞在したそうだが、「帰ると必ず、ホテルの入口にたくさんの虫が待っているんです。それが嫌でマネージャーさんに先に帰ってもらい、虫を追い払ってもらいました。やっと部屋にたどり着いたと思ったら、部屋の入口にもまた虫がいるんですよ。撮影中も虫に囲まれて……。でもいい経験をしました」と不思議なコメントで会場の笑いを誘った。

 これまで阪本監督作品に多数出演してきた佐藤は、本作ではタイで臓器移植手術を受ける子どもの父親を熱演。「阪本監督は次のシーンのことを考えると飯も取れなくなってしまう真摯(しんし)な姿勢の人。映画が人生という今や貴重な監督の一人です」とハードな大作を撮り終えた阪本監督にエールを送った。

映画闇の子供たち』はシネマライズほかにて全国公開中

映画闇の子供たち』オフィシャルサイト http://www.yami-kodomo.jp/

★★★

宮崎あおい、部屋に帰ると虫が“おかえり”

★★★

闇の子供たち
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闇の子供たち − 映画作品紹介
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Amazon.co.jp闇の子供たち (幻冬舎文庫): 梁 石日: 本

YouTube - 「闇の子供たち
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闇の子供たち - goo 映画
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闇の子供たち : 映画情報 - 映画のことならeiga.com
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闇の子供たち「下町探偵団/本の言霊(ことだま)」
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